伝承遊び
日本の伝統的な遊びである「こま回し」。
昭和の時代まで、近所の空き地で子どもたちを夢中にさせた遊びは、テレビゲームの登場などで一気に衰退しました。
こま回しの伝承は途切れかけています。
平成に入ると、こま遊びの経験がない親も増え、子どもへこまでの遊び方を伝えられなくなってしまいました。
隈本コマのある福岡県では、こま回しを伝承していくための「福岡県和ごま競技普及協会」(藤田弘毅会長)が設立され、地域の子どもたちに、こまの楽しさを伝えてもらっています。
また、「福岡県和ごま競技普及協会」は毎年、太宰府天満宮で和ごま競技大会も開き、和ごまの普及に尽力していただいております。
「福岡県和ごま競技普及協会」の指導を受けた子どもたちの、こま回しの技術は、驚くほどすごいものです。
手の上で何時間でも回し続け、相手のこまに直撃させる投げごまの技も素晴らしいものがあります。
技を磨いた子どもたちは「こま回しの指導員」として、福岡の子どもたちに、こま回しの技を伝える活動もしています。
こま回しの楽しさを知った子どもたちが大人となり、親となり、自分の子どもたちにこま回しを伝えていってもらえたら。
こま遊びを伝承してくれている方々のためにも、日本唯一の八女こまをつくる隈本コマは、今後も和ごまをつくり続けていかねばと、強い決意を持っています。