木育のための取り組み

木育のための取り組み

木が好きな人を増やし、木を使うことが環境の保全につながることを知ってもらうための活動、「木育(もくいく)」。

これまで隈本コマでは、木育活動の一環として、「こま」と「こま回し土俵」や、八女のスギを使った「杉玉」を、毎年子どもたちの遊びを支援する団体様に寄贈しています。

2022年は、この「木育」を拡大します。
木だけでなく、こまが好きな人を増やすための活動として、われわれ隈本コマは「こま育」に取り組んでまいります。

昔は日本各地で遊ばれてきたこまですが、数多くあったこま屋も今ではわずかとなり、子どもの頃にこまを回した経験のあるという方も少なくなってきました。
しかし、こま遊びは、そう簡単に無くしてしまってはいけない文化であると、われわれは考えます。

体を動かしながら遊ぶとともに、こまを回せるようになることで達成感を覚えたり…。
対決したり回し方のコツを教え合ったりしながら、年齢に関係なくコミュニケーションを取ることができたり…。
こま遊びは、心と体を成長させてくれる、かけがえのない遊びだと言えるからです。

こうしたこま文化を絶やさないことが、120年以上続くこま屋の使命。
そこで、より多くの方がこまに触れるきっかけを作るために、毎年少しずつではありますが、子どもたちの遊びを支える施設にこま回し土俵と紐で回すこまをプレゼントしていくことにしました。
これが、隈本コマの「こま育」活動です。

こまは国産の広葉樹から削り出した、天然の木そのもの。
こまで遊ぶと同時に、木の質感を肌で感じることができます。
小さなこま屋が行うささやかな活動ではありますが、毎年の取り組みを通して少しずつでも、木の美しさ、こまの楽しさを伝えていけたらと思います。

※「こま回し土俵」の材料には、乾燥による板の反りが生じにくいMDF材(木質繊維を原料とする成型板)を使用しています。