コンセプト
遊べて、学べて、考える木のおもちゃ
創業120年を迎える隈本コマのコンセプトは、子どもたちが「遊べて」「学べて」「考える」ことができる木のおもちゃ作りです。
子どもたちは遊びの中から、さまざまなことを学びます。
例えば、こま遊びをしたことのある子どもなら、他の子よりも長くこまを回したいもの。
「どうしたら、長く回せるか」を考えます。
そして、ひもの巻き方がこまの強い回転を生む上で重要だと、知ります。
こま回しが上手な子に聞いてみたり、真似をしたり、自らいろいろ試したり。
そんなことを繰り返しながら、みるみるうちに上達していくのです。
こまは、子どもたちが遊びの中で、自ら課題を見つけ、その課題を解決するための方法を考える力を自然と身につけさせてくれます。
自ら考え、課題解決にチャレンジしていくこと。
それは、社会に出ていく子どもたちにとって、とっても大切なことです。
ただ、今では、九州にたくさんあったこま屋はわずかとなり、こまを回したことのある人も少なくなっています。
福岡で「八女こま」を作っているのは、隈本コマだけになってしまいました。
このままでは、こま文化がなくなると感じたわれわれ隈本コマは、「新しいものづくりを通して、こまに目を向けてもらおう」と考えました。
そして、100年以上にわたる歴史の中で培ってきたこま作り技術をベースにして、こどもたちが「遊べて」「学べて」「考える」ことができる知育玩具をつくり始めました。
伝統を守りながら、新しいことに取り組む中で、より多くの方にこまに触れてもらい、楽しさを伝えていけたらと思っています。