子どもを取り巻く現代の環境

子どもを取り巻く現代の環境

隈本コマのつくっている和ごまの衰退理由は、子どもたちの遊びの変化によるものが大きいです。
昔の小学生など子どもたちは、学校から帰るとすぐに外に飛び出して、友達と外遊びに夢中になったものですが、今の子どもたちは屋外での遊びが減っています。

まず第一にテレビゲームの登場で、室内での遊びが充実したことがあげられます。
今ではカードゲームなども人気で、子どもたちが外にでなくなりました。

そして、こま遊びができた空き地の減少や、ボール遊び禁止など公園のルールの厳格化も、外遊びが減った理由になります。鉄芯のこまである「博多こま」「八女こま」は危険だととらえられる場面もあり、多くの子どもが集う公園では、こま遊びも難しくなってきています。

また、今の子どもは塾などの習い事が忙しく、遊ぶ暇がないとの声も聞かれます。

ただ、保護者の多くは、子どもには外で遊んでもらいたいと思っているとのデータもあります。体力や運動能力の向上のほか、友達や仲間づくりにつながり、社会ルールも学べる、との理由もあるからです。

隈本コマでも、多くの保護者と同様に、子どもたちの心身の成長のために、外遊びは必要だと考えています。